友人からの依頼を受け、ときメモフィギュアを何体か作っているうちに、自分の部屋に置く１品が欲しくなってしまいました。せっかく作るのだから一番のお気に入りキャラということで詩織パーティドレスとなりました。（ゲームをプレーして最初のエンディングキャラでもありますし）　

　このキット、箱の横にある完成見本は、あまり良く見えません。当初、私は無塗装の状態のキットのイメージが、わかりませんでしたので、この時も、原型の素晴らしさを理解できなかったのです。
ＨＪの、ときメモ・セカンドシリーズ紹介での完成写真を見て、塗装でこんなにも変わるものなのかと、驚いたのを覚えています。「このキット、作ってみたい！」（ＨＪを見ていなければ別のキット作ってたかも。）
今では、何とかサフ（無塗装）状態での原型の完成イメージがわかるようになりましたけれどね。

教訓：塗装は重要である。塗装次第で作品の完成度が良くも悪くもなってしまう。

　早速、模型屋に行き詩織をゲット！
まず、最初にパーツが全部あるか、チェックします。
次に、表面の離型剤を落とすため洗浄を行ないます。（ここまではお約束事項です）
洗浄には、離型剤クリーナＥＸを使い、歯ブラシでゴシゴシしました。　洗浄後、ゲート・パーティングライン等の処理を行ないます。（比較的大きな部分はデザインナイフで処理し、仕上げは耐水ペーパーです。この時、曲線部分（足など）の処理は特に慎重に行ない本来のラインをくずさないように気をつけましょう。
作業にはスポンジペーパーが使いやすくお勧めです。

　気になった点は、このキットには、特に大きな気泡はありませんでしたが、顎に気泡が一つ…
頭頂部にはこのシリーズは気泡が結構あるのですが顔はちょっとねぇ…
かなり苦労してパテ埋めした記憶があります。
あと、左足の分割部分ですが、途中からバッサリと分割されています。
今なら間違いなくアルテコＳＳＰ−ＨＧを使うのですが当時はタミヤラッカーパテで処理をしました。
パテを盛って１〜２週間乾燥させ、ペーパーをかけ、しばらくすると更にヒケるので、この処理を数回繰り返しました。(これが一番手間と時間がかかりましたが現在後ろ側が割れちゃってます)
パーツの合いは良好で殆ど加工の必要はありませんでした。この点はさすがですね。

　サフを吹く前に必ず仮組みをしましょう。このキットは左手とスカートの間がかなり窮屈です。サフや塗装を厚くしてしまうと、はまらないかもしれません。注意しましょう。
　サフはワークのザ・白いサーフェイサーを使っています。白のサーフェイサーは傷が見つけにくいのが難点ですが、塗装は圧倒的に有利です。塗装前には下地の色をピュアホワイトにしないといけませんので。
グレーのサーフェイサーを吹きこれを完全な白にするには、かなりの圧塗りになると思われます。発色を考えるとグレーは避けた方が良いのではないでしょうか。
今は、グンゼから隠蔽力の強いベースホワイトなる物が発売されていますが…

　いよいよ塗装作業です。ここで失敗すると悲しいので慎重にいきましょう。塗装は、まず全体を白くしてから、隠蔽力の弱い色から順に塗っていきます。(靴のリボンの黄色だけは、後でエナメルで塗っていますが)
なお、ほとんどエアブラシ塗装ですのでマスキングが多くなってしまいます。
　色は実際のゲーム画面（アルバムモード）で色を確認し、調色しました。
このキットを製作する際、一番悩むのは服の色ではないかと思います。
プラ板にいろいろ塗ってテストをしてみました。メタリックレッドやシルバーの上にクリアーレッド等々、その中で私が採用したのがカッパー（銅色）の上にクリアーレッドを塗るというものです。この色は、お気に入りです。
　ヘアーバンドは、最初に水玉の色である黄色を吹きます。次にマスキングテープを丸く切って水玉の位置に貼っていき、黒を吹きます。これは、黒の上では黄色は綺麗に発色しない為、考えた方法です。
　瞳入れですが、白目の上の部分をグレーで塗ります。ここからはエナメル塗料です。まつ毛・目の外側を描き瞳の中を塗ります。光彩とハイライトを描き、完了です。
ＢＧＭ：二人の時〜ｆｏｒｅｖｅｒ〜（笑）

　私にとって初期の作品である為か、今見ると結構修正したくなる部分があります。

実は、このキットのレビューは某ホームページのレビューに載っています。（文章は別ですが）これがきっかけで、いろいろな人たちの作品を見たり話を聞き参考にし、徐々にですが経験を積んで今に至っております。（感謝！）

　このキットまだ２個あるので（をぃ）、もう少し経験を積んだら「パーティドレス詩織 完全版」（靴の部分が少し違う）を作ってみたいと思っています。


　別方向からの写真